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クレオール・ニッポン

>ブラジル移民の歌について

『クレオール・ニッポン』の歌の中でひときわスケールが大きい「ブラジル移民の歌」には、地球の裏側まで旅し、二つを故郷を胸に生きた人々の記憶が込められている。

ブラジル日系人の友人との出会いをきっかけにポルトガル語を学び始め、歌手として日本とブラジルを行き来するようになった松田美緒にとって、ブラジル移民の歌は主要なテーマであり続けている。『クレオール・ニッポン』では、『移民節』(佐々木重夫)など3曲の歌を取り上げた。

2017年、ドキュメンタリー撮影の際、サンパウロ内陸部で、さらに多くの歌に出会うことになった。それらは明治・大正の流行歌のメロディーにのせて彼らの暮らしと想いの丈をうたった詩だった。

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このプロジェクトでは、複数の故郷を持つ日系移民の心のうちが語られる歌を丁寧に拾い集め、歌うことによって現代に蘇らせる。共演者は三味線、笛から様々な打楽器。共演は、ピーター・ブルックカンパニーの音楽監督を長年務め、世界中の音楽を網羅し、ブラジル初期移民が歌っていた明治の流行歌を熟知している音楽家・土取利行。現在、CD制作を進めている。

〜主な曲目〜

移民ラッパ節 (1908年に神戸を出港した最初の移民船・笠戸丸の中で作られた歌)
ブラジル青島節 (明治の流行歌にのせた移民の心)
移民生活の歌 (「籠の鳥」メロディーにのせてコーヒー農場の生活を歌っている)
移民節 (民謡にのせて移民の心情が歌われる)
おねんね (日系人の子供のための童謡)
子牛の名前(日系人の子供のための童謡)
イタリア娘の恋心 (イタリア移民の娘のことを日本語で歌った歌謡曲)
ブラジル炭坑節 (59年にサンバで録音された炭坑節)
五木の子守唄 ブラジル版 (五木の子守唄)
移民のうた (ブラジルの僧侶によって作られた歌)

 

「移民節」についてサンパウロのニッケイ新聞

 

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