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クレオール・ニッポン

>クレオール・ニッポンについて

歌手・松田美緒が2012年にスタート。

日本の農村、海、山の生活の中でかつて歌われていた民謡(徳島、秋田、福島など)から、異文化と混じり合い生まれた「クレオール」的日本語の歌(長崎の潜伏キリシタンの島の歌や南洋の島々の歌)、またブラジルやハワイへ移民した人々によって歌われた歌など、独自の視点で選び抜いた多様な日本語の歌をうたう。時間をかけて現地に通い、歌が歌われた風景や人々と出会うことから始め、ピアニストの鶴来正基とパーカッショニスト・画家の渡辺亮と共に、歌の世界観に寄り添う音創りをしながら、知られざる歌に新たな命を息吹をふきこむ。

2014年、歌との出会いの旅を『クレオール・ニッポン 歌の記憶を旅する』(アルテス・パブリッシング)というCDブックとして発表し、各界から大きな反響を呼ぶ。2015年、第2回鉄犬ヘテロトピア文学賞特別賞を受賞。2016年、2017年には2年続けて「NNNドキュメント」としてドキュメンタリー番組が日本テレビ系列で全国放映された。日本国内、パラオで撮影された1回目の番組は、坂田記念ジャーナリズム賞グランプリを受賞、2回目はブラジル移民の歌をテーマに、ブラジルで撮影を行い、ギャラクシー賞奨励賞を受賞。2017年には世田谷区の生活工房で「クレオールニッポンの旅」と題した展覧会が1ヶ月以上開かれ、フィールドノートや歌との出会いに関連する様々な展示が行われた。これまで日本全国、2013年に韓国で公演。2015年にはNHKBSの「東北Soul」に出演。

2017年には大分市ホルトホールからの依頼で、2年かけて大分県の歌の発掘を行い、2019年に「おおいたのうた」としてリリース。旅の中で出会った地元の歌い手の方々を招き、ホルトホールで2回の祭典を開催した。

 

『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』(アルテスパブリッシング)
“うたう旅人”松田美緒が、自ら探し求めた伝承曲に新たな生命を吹き込んだCDブック 作品紹介ページ

『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>クレオール・ニッポンの旅 松田美緒コンサート  

2月23日にホルトホール大分にて開催です。

>ブラジル移民の歌について

『クレオール・ニッポン』の歌の中でひときわスケールが大きい「ブラジル移民の歌」には、地球の裏側まで旅し、二つを故郷を胸に生きた人々の記憶が込められている。

ブラジル日系人の友人との出会いをきっかけにポルトガル語を学び始め、歌手として日本とブラジルを行き来するようになった松田美緒にとって、ブラジル移民の歌は主要なテーマであり続けている。『クレオール・ニッポン』では、『移民節』(佐々木重夫)など3曲の歌を取り上げた。

2017年、ドキュメンタリー撮影の際、サンパウロ内陸部で、さらに多くの歌に出会うことになった。それらは明治・大正の流行歌のメロディーにのせて彼らの暮らしと想いの丈をうたった詩だった。

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このプロジェクトでは、複数の故郷を持つ日系移民の心のうちが語られる歌を丁寧に拾い集め、歌うことによって現代に蘇らせる。共演者は三味線、笛から様々な打楽器。共演は、ピーター・ブルックカンパニーの音楽監督を長年務め、世界中の音楽を網羅し、ブラジル初期移民が歌っていた明治の流行歌を熟知している音楽家・土取利行。現在、CD制作を進めている。

〜主な曲目〜

移民ラッパ節 (1908年に神戸を出港した最初の移民船・笠戸丸の中で作られた歌)
ブラジル青島節 (明治の流行歌にのせた移民の心)
移民生活の歌 (「籠の鳥」メロディーにのせてコーヒー農場の生活を歌っている)
移民節 (民謡にのせて移民の心情が歌われる)
おねんね (日系人の子供のための童謡)
子牛の名前(日系人の子供のための童謡)
イタリア娘の恋心 (イタリア移民の娘のことを日本語で歌った歌謡曲)
ブラジル炭坑節 (59年にサンバで録音された炭坑節)
五木の子守唄 ブラジル版 (五木の子守唄)
移民のうた (ブラジルの僧侶によって作られた歌)

 

「移民節」についてサンパウロのニッケイ新聞

 

>NNNドキュメント’17 『移民のうた“歌う旅人”松田美緒とたどるもう一つの日本の記憶』第55回ギャラクシー賞奨励賞を受賞

読売テレビのホームページより
この番組は、おととし10月に放送した『ニッポンのうた』(坂田ジャーナリズム賞受賞)の続編で、海を渡った日本人の記憶を、歌からたどる壮大な物語です。日本の移民の歴史は、明治維新(1868年)に遡り、110年前の1908年にはブラジルへの正式移民がスタートします。海の向こうに幸せを求めて船出した人々の思いを“歌う旅人”松田美緒さんとたどった内容です。知られざる歴史や松田さんの歌声を、俳優の谷原章介さんが深みのあるナレーションでまとめ、視聴者からは絶賛する感想が多数届きました。
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 放送批評懇談会が主催する「ギャラクシー賞」は、日本の放送文化の質的な向上を目的とし、優秀な番組・個人・団体を顕彰する賞として1963年に創設されました。テレビ・ラジオ・CM・報道活動の4部門から構成され、「時代性に優れ、ジャーナリスティックな感覚を持ちえていること、かつ作品として普遍的な力量を備えていること」を選考基準としています。

 

『移民のうた“歌う旅人”松田美緒とたどるもう一つの日本の記憶』
放送日:2017年11月26日(日本テレビ系列 全国ネット放送)
ディレクター 阿部裕一
ナレーター 谷原章介
撮影 西川亮(ytv Nextry)
編集 宮村浩孝(FFC)
制作著作 読売テレビ

 

 

>クレオール・ニッポンの旅 展覧会

2017年6月17日〜7月23日、世田谷区のキャロットタワー3F「生活工房」にて、展覧会『クレオール・ニッポンの旅 ―無名詩人の民謡から、ニッポンを聴く』が開催されました。フィールドノートや歌との出会いに関連する様々な展示が行われました。
開催中のイベントでは、徳島県祖谷から平石安雄さんをお招きしました。
生活工房特集ページでその模様をご覧ください。

 

 

>『レモングラス』PV

制作 Adeyto 

戦前のミクロネシアで生まれ、小笠原へ伝わった歌「レモングラス」(小笠原では「レモン林」)

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